実兄は発達障害
私の実兄は、発達障害です。
幼い頃は、おとなしく手のかからない子どもでした。
問題が出始めたのは、小学3年生の頃です。
勉強についていけなくなり、周りにからかわれ、暴れるようになりました。
今から、30年以上前の事です。
その頃は、まだ発達障害という言葉も理解もなく、始めに行った病院では、親の責任だと言われたようです。
その後、今もお世話になっている先生と出会い、養護学校に行ったり、普通級に戻ったりしながら、定時制高校を出て、就職しました。
いくつか職を変えながらも、今は、就労支援施設の職員として働き、自立して独り暮らしをしています。
大人になるまでは、兄の事を理解できなかった私ですが、今では自慢の兄です。
思い返すと、兄は物には当たったけれど、人を傷つけるような事はありませんでした。
兄が、今こうして自立できているのは、信頼できる医師に出会えた事もありますが、自立させなければと、兄を甘やかさず、共依存にならずに努力した母の力でもあります(もちろん、兄自身の頑張りでもありますが)。
今、私が発達支援の仕事をしている事を感慨深く感じています。
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