抗不安薬は、認知症の発症を高める!?
「認知症の人とその家族の会」12月の会報に衝撃的な記事が載っていました。
『フランスの国立保健医療研究会のベルナール・べゴー氏らのグループは、ベンゾジアゼピン系抗不安薬(*)と認知症発症との関係について調査しました。
(一部略)
この結果から、この種の薬の服用と認知症の発症増加との相関を認めました。
(一部略)
調査を行った研究者は、「この種の薬と認知症発症の相関を認めただけであり因果関係を認めたわけではないが、この種の薬で高齢者が転倒するなど重大な事故につながりやすいにもかかわらず、広く見境もなく使われている現状を考えると、この種の薬の服用の用量や期間を最長でも3週間までに制限すべき」と述べています。』
(*):日本では商品名でセルシン、リーゼ、デパスなど多種の薬があり不安障害のほか睡眠障害や心身症などに使われています。
初期の認知症は、鬱病と診断されやすく、実母も鬱病と診断され、リーゼやデパスが処方されていました・・・。
認知症と診断されてからも、精神状態を安定させるためにと処方されていました。
診断・処方した医師を攻める気持ちはありません。
ただ、信頼できる制度・病院が増え、家族会が掲げている「ぼけても安心して暮らせる社会を」望むばかりです。
私には、そういう暮らしはできませんでした。
家族会も退会しようと考えているところですが、こうして新しい情報を少しでも発信するためには、会員でいた方がいいのではないかとも思います。
はてさて。
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