被災地の認知症患者

認知症の症状として、感情・感覚のコントロールが出来なくなり、ストレートになる事があります。

それに加え、周りの状況、相手の気持ちが理解出来ない事もあります。

まさに、「空気が全く読めない」のが、認知症の症状のひとつです。

そして、思ったことがすぐに声に出てしまう事があります。しかも、無意識に大きな声で・・・。

「お腹すいた~」「暗い~」「寒い~」

本人は、悪気があるわけではないけれど、周りにいる人にとっては、とても辛いものです。

「まだ、ご飯の時間じゃないから待っててね」や「ちょっと、我慢してね」も通じないのです。

通じたとしても、すぐに忘れてしまい、また「お腹すいた~」が始まります。

他の事に気が向くまでは、いたちごっこ状態です。

震災の影響を受けている被災地や計画停電の地域にいらっしゃる認知症患者さんや周りにいらっしゃる方の事を思うと、どんなに大変だろうかと思います。

病気だと理解できても、自分も大変な状況の中で叫ばれては、相当のストレスになると思います。

1日も早く穏やかに過ごせる環境が整えられるよう、祈るばかりです。

*「認知症介護情報ネットワーク」のHPに、被災された認知症の方やその家族の方に向けた「支援ガイド」が載っています。

*「公益法人認知症の人と家族の会」のHPに、被災した家族のための情報が載っています。


タグ :認知症震災

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